ちぃ
ゴミ捨て場に放置されていたところを秀樹に拾われ、起動された人型パソコン。当初は「ちぃ」という言葉しか話せず、日常的な知識もまったく持たなかったが、秀樹と暮らす中で彼から教えられたことをひとつひとつ習得。
本須和秀樹
地方から上京してきた19歳の浪人生。仕送りがなく、生活費を稼ぐため居酒屋でバイトをしながら予備校に通っている。誰に対しても誠実で優しく、裏表のない人柄は男女問わず慕われている。
新保弘
秀樹の親友で予備校のクラスメイト。一見軽そうに見えるが、年上の予備校講師・清水多香子を口説き落とし、駆け落ちまでした情熱家。
日比谷千歳
穏やかな笑顔でいつも秀樹を癒してくれるアパートの管理人。おっとりとした家庭的な性格だが、とんでもない才能の持ち主。
大村裕美
秀樹と同じ居酒屋でバイトする女子高生。明るく人懐っこい性格で、秀樹を<先輩>と呼び慕っている。
国分寺捻
パソコンにかけては大人顔負けの知識を持つクールな中学生。姉を失った傷心から立ち直れず姉の人格データをインプットした柚姫を制作する。
清水多香子
秀樹の通う予備校の講師。明るく気さくな雰囲気だが、実はある事情から自暴自棄になっていた。
植田弘康
洋菓子店チロルの店長。パソコンの妻を人間のように愛し、事故で壊れた彼女を〈死んだ〉と考える繊細な心を持つ。
柚姫
稔が死んだ姉の人格データを入力し、制作したパソコン。一般的な人型パソコンをはるかに凌ぐスペックを持つ。
すもも
いつも元気な新保のノートパソコン。着信合図はタンバリン、見送りには小旗を使用、恒例の〈おめざ体操〉時には高らかに笛を吹き鳴らす。これらの可愛い小ネタの数々は、新保のプログラムの賜物。
フレイヤ
日比谷さんの子供として造られたちぃ(エルダ)の姉。夫妻の実の子のように慈しまれて育つが、いつしか父である三原に恋心を抱くようになり、母親への思慕と父親への愛の狭間で胸を痛める。
ジーマ/ディタ
ちぃの持つ危険な機能が作動しないよう監視する任務を帯びた政府のパソコン。ジーマは国のデータバンク、ディタはジーマを守る保安プログラムをのせている。